お金

資産形成の大敵”予期せぬ支出”を徹底回避する方法

いらっしゃい。おっくだ。

めんどくさがりな君のことだ。

めんどうな労働からさっさと解放されるために、今日もせっせと資産形成にはげんでいることだろう。素晴らしい。

でもな、順調な時にこそ気をつけて欲しいことがある。

資産形成の大敵、”予期せぬ支出”である。

毎月の積立額から将来をシミュレーションして、経済的自立に向かって順調に増えていく資産を眺めながらニヤニヤしている時に水を指してくる、なんとも嫌なやつだ。

そんな我らの大敵”予期せぬ支出”を徹底的に叩きのめす方法について、このページで紹介していく。

いわばニヤニヤしている時間を邪魔させない鉄壁の防御力を身につける方法だ。

参考にしてくれ。

(経済的自立がよくわからなければこちらの記事を先に読んでくれ)

お金よりも大切なこと

予期せぬ支出について語る前に、これだけはどうしても伝えておかなければならない。

お金よりも大切なことについてだ。

この資本主義社会において、お金が大事であることに疑う余地はないだろう。

特に我々めんどくさがり屋にとっては、経済的自立を達成すべく資産を形成して投資収益を増やしていくことはもはや必修科目である。

(経済的自立とは、投資収益が生活費を上回っており働かなくても生活が成り立つ状態)

それでもなお、お金より大切だと断言できることがある。

良好な人間関係と健康だ。

経済的自立は、いわばめんどうなことというマイナス要素から解放されている状態だ。

マイナスをゼロにできる状態と言える。

ここで一つ考えてみて欲しいのだが、ゼロの状態は果たして幸せなのか?

・・・

違うよな。

プラスの要素が多いほど幸せを感じるはずだ。

単純な公式にまとめるとこうなる。

プラス要素 – マイナス要素 = 幸せの量

経済的自立を達成すればかなり多くのマイナス要素をなくすことができるので、幸せの量を増やす難易度は圧倒的に下がる。

でもプラス要素がまったくなければ、幸せの量は最大でもゼロである。

つまりだ。

経済的自立は重要ではあるが、あくまで幸せの量を増やすための手段の一つにすぎないということだ。

経済的自立を目指して資産形成を行いつつ、プラス要素を作る活動を並行することで幸せの量を最大効率で増やすことができる。

そのプラス要素を語る上で絶対に欠かせないのが、良い人間関係と健康である。

家族や友人と人間関係がうまくいっていない時は何をしていても気分が晴れないし、かといってすべての人間関係を断ち切って孤独に生きても人は幸せになることができない。

これはもう多くの偉い研究者たちがたどり着いた結論だから間違いないと思ってくれていい。

健康についても同様だ。

どれだけお金と時間があっても身体や心が不調だと楽しみが半減してしまう。

逆に、心身の健康と良い人間関係に恵まれてさえいれば、不幸を感じることは難しい。

それほどまでに強いプラスの加点要素なのだ。

良い人間関係と健康はお金よりも尊い存在として位置付けてくれ。

人間関係と健康への必要な投資だけは絶対にケチるべきではない。

お金よりも大切なことと資産形成を両立する発想

ここまで話してきた通り、良い人間関係と健康はお金よりも大切である。

そして、だからこそ人生は難しいのだ。

なぜなら人間関係にまつわる支出は、資産形成ができない自分への言い訳として強い説得力を持つ。

「飲み会を断ってノリが悪いやつだと思われたくないから…」

「今月は友人の結婚式が2件続いてしまったから…」

「どうせだったら彼女の誕生日プレゼントは豪華な物をあげたいから…」

だから、今月は貯金できなくても仕方ないよね。来月から頑張ろう。

お決まりの思考回路である。

もし身に覚えがあるなら、今後はこの言い訳はしないと心に決めてくれ。

フットワーク軽く飲み会に顔を出すのも、友人の結婚式を祝うのも、彼女の誕生日を盛大に祝うのも、本当に素晴らしいことだ。

しかし、それを資産形成ができない理由にしてはならない。

すべてを叶えながら、資産も形成するのである。わがままにいこう。

やり方は簡単だ。

予期せぬ支出をあらかじめ予期して、積み立てておけばいい。

予期できないから困ってるだって?

仕方ないな。

将来高い確率で発生する、支出を伴うイベントベスト5をまとめておいた。

少なくとも次に紹介する項目だけは積み立てておいてくれ。

将来発生しがちな”予期せぬ支出”ベスト5

毎月積み立てておくべき将来の支出ベスト5を順番に紹介していく。

第5位:帰省・旅行

人間関係にまつわる大きな支出の一つが帰省・旅行だ。

対して距離も近くないメンバーの誘いなら断ってしまえばいいが、仲の良いメンバーでの旅行はできれば断りたくないよな。

地元の友人にあったり、たまには親に顔を見せるために帰省するのも有意義なことだ。

特に旅行はそこそこ費用もかかって生活費ではまかなえないケースも多い。

最高の思い出のためのワクワク積み立てを今のうちから始めておくといいぞ。

第4位:記念日のお祝い

彼女への誕生日プレゼント、友人や同僚・家族の誕生日会に関する支出だ。

人生でもケチりたくないシーンの上位に入ってくるような状況だな。

心から相手のことを思って祝うためにも、日頃からプレゼント積み立てをしておくといいぞ。

プレゼントは何も高いものでなくていい。

無理のない範囲で祝う気持ちを伝えることが大切だ。

もしかしたら生活費でまかなえる金額になるかもしれないが、プレゼント用に積み立てるという行為自体に良い効果が期待できるので、積み立てることをおすすめする。

プレゼント積み立ては良い人間関係を作っていくという自分に対する意思表示になるし、ある程度金額が貯まってきたら「次は誰にプレゼントしようか?」と考えるきっかけにもなる。

人間関係を深める機会として活用してくれ。

第3位:美容・健康関連の支出

特に20代後半から40代で増えるのが美容関連の支出だ。

恋愛に限らず、良い人間関係を作るために清潔感は非常に重要である。

そして最近は女性だけでなく男性用の美容商品や美容医療も一般化している時代だ。

周りが対策しているので、自分だけが何も対策しなければ相対的に不潔感が増してしまうという現実がある。

脱毛、薄毛対策、歯列矯正、ニキビ跡治療やレーザー治療など比較的高額なものから、スキンケア商品やニオイ対策商品、サプリメント、理容・美容に至るまで、清潔感を向上させてくれる良質なサービスがたくさんある。

病気になりにくい体を作るためのフィットネスジムやプロテイン、サプリメントもあれば、睡眠の質を計測するガジェットもモチベーションを高めてくれる。

これら美容健康関連の支出は自分を高めてくれる自己投資と言える。

誰も大きな声では言わないが、男女問わず見た目が良い方が得をすることが多いのが現実だ。

職場の人間関係を作りやすくなるし、めんどくさいことを手伝ってもらいやすくなることもある。

めんどくさがりやにこそ美容健康への自己投資はおすすめだ。

長期的には投資を回収できる確率が高いぞ。

いきなりすべてをやろうとするととんでもない金額になるので、まずは一番気になる点を改善する方法と費用を調べて積み立て始めてみてくれ。

第2位:家賃更新・引越し

次は住居にまつわる支出だ。

地域によって差があるが、東京だと2年に1度家賃更新料として家賃の一ヶ月分を徴収される文化が根付いている。

避けるのが難しいので事前に積み立てておくことをおすすめする。

そして引越しも高い確率で発生する。

転勤や転職、結婚などのライフイベントに伴う引越しや、求める環境が変わるタイミングなどがある。

下記の記事で収入に対する家賃比率は20%以下に抑えるのが理想と伝えた通り、今住んでいる物件が収入に見合わないのであれば、より家賃を抑えるための”攻めの引越し”は資産形成において大きな成果が約束された素晴らしいアクションだ。

理想の物件に出会った時にいつでも引越しできる体制を整えるためにも、将来の家賃更新料と引越し費用は毎月積み立てておいてくれ。

第1位:冠婚葬祭

最後は人間関係にまつわる支出の代表格、冠婚葬祭だ。

お世話になった方々や友人の人生の節目である結婚式の招待を頂こうものなら、是非とも参加したいはずだ。

悲しいが、葬式も同様だろう。

祝儀や二次会、香典も費用を気にせず心から相手のことを思って参列したいよな。

そのためにも日頃から冠婚葬祭のためにお金を積み立てておいてくれ。

“予期せぬ支出”の回避を自動化する神ツール

「おいおい、5種類も積み立て貯金をするなんてめんどくさすぎるだろ」

わかってるよ。焦るんじゃない。

5つの積み立て貯金用の銀行口座を作って、毎月ちまちま振り込み手続きをするなんて面倒なことをすすめるはずないだろう。

当然だが、自動引き落とし設定をして、完全自動で積み立て貯金をしていく。

それを実現できる神ツール、というか神銀行が「住信SBIネット銀行」だ。

完全自動積み立て貯金を実現できる2つの神機能を紹介する。

神機能その①:目的別口座を5個まで作成可能

一つの銀行口座に対して一つの通帳があるのが多くのケースだが、住信SBIでは5つの通帳を分けて管理できる。

これを目的別口座という。

実際に使っている銀行アプリの画面がこれだ。

一番上にある代表口座は入出金の橋渡し役の口座だ。

口座に振り込まれたお金はまずは代表口座に入り、他の銀行口座に振り込みをすると代表口座から支払われる。

他の目的別口座はお金を分けて管理するための口座だ。

簡単な機能だがこれが非常に便利だ。

前の章で説明した”予期せぬ支出”ベスト5の様に目的別に積み立てる場合、今どの項目にいくらの金額が貯蓄できているかを把握することが重要になる。

それを容易に実現できるのだ。

例えば、通常の銀行だと今の貯金が100万円としか把握できないが、住信SBIネット銀行ならこのように把握できる。

・プレゼント口座:3万円

・帰省・旅行口座:17万円

・美容・健康口座:25万円

・家賃更新・引越し口座:40万円

・冠婚葬祭口座:15万円

ここまで把握できていれば、次の彼女の誕生日プレゼントは3万円以内に収めないといけないことや、旅行は近場の東南アジアならいけるがヨーロッパはちょっと厳しい、美容も歯列矯正をするにはもう少し貯めないといけないな、といったことが瞬時に判断できるようになる。

結果的に”ノリと勢いの身の丈以上の支出”の多くを防いでくれるのだ。

ちなみに俺は様々な運用を試みた結果、「家賃更新・引越し」を口座名「積立1」で管理し、「プレゼント」「帰省」「冠婚葬祭」の3項目は人間関係にまつわるものとして口座名「積立2」にまとめて、「美容/旅行」を一つの口座でまとめる形で落ち着いている。

ちなみに「ボーナス避難口座」は、会社からの振り込み口座(三菱UFJ銀行)にボーナスを置いておくと管理できずにどんどん使ってしまうので、ノリと勢いの支出を減らすために避難させるために作っている。

余談だが”予期せぬ支出”の第6位をあげるなら「家具・家電」になるだろう。

家電の故障や新たに家具が必要になるケースもあるが、多くは引越しのタイミングで買い替えるため、必要に応じて「家賃更新・引越し」の積み立て分から支払うようにしている。

まずは5項目を分けて口座を作ってみて、使いやすいように徐々に調整してみてくれ。

神機能その②:「定期自動入金」と「定期自動振替」

定期自動入金は、他の銀行口座から住信SBIネット銀行の代表口座に、定めた金額を毎月定期的に引き落としてくれる機能だ。

俺の場合は給与の振り込み先を三菱UFJ銀行に指定されている。

そのためUFJから、積み立て貯金用のSBIにお金を移動させる必要があるのだが、そこを自動化してくれている。

(給与振込の指定銀行がない場合は、SBI口座に直接給与を振り込んでもらえば良いのでこの機能は必要ない)

続いて定期自動振替は、代表口座から目的別口座に、定めた金額を毎月定期的に振替えてくれる機能だ。

この定期自動振替機能によって、毎月の積み立て金額を設定しておくだけで、完全自動で積み立てることが可能になるのである。

住信SBI銀行は、めんどくさがり屋にとっての必須ツールだ。

まだ契約していないなら今すぐに申し込んでおいて損はないだろう。

最後に

まとめの前に一つだけ補足しておく。

今回紹介した積立貯金だが、金融資産とはみなさない方が良い。

将来使う予定のお金だからだ。

将来使う予定がなく、純粋に収益を得るための投資資金として活用できるお金だけを金融資産ととらえておく方が現在地点を正確に把握できるからだ。

参考にしてくれ。

金融資産を効率的に形成するには今回紹介した積立”貯金”ではなく、積立”投資”が重要になる。積立投資と家計管理を自動化する方法は下記の記事にまとめている。

資産形成を加速するための家計計画(生活費や資産形成の収入の配分)のポイントは下記の記事にまとめている。

どちらの記事もめんどくさがり屋の必読記事だ。参考にしてくれ。

まとめ

それでは今回の内容を下記にまとめておいた。復習しておいてくれ。

わからないことや詳しく聞きたいことやがあればX(旧Twitter)か質問箱にいつでも連絡してくれよな。

めんどくさがり屋が計画を実行して習慣を継続するためには、とにかくめどくさいことをやらなくても上手くいく「環境」を作ることが大切だ。

サクッと行動して、理想の未来を作っていこう。

最後まで読んでくれてありがとうな!